10年以上続いているイツフェスには、たくさんの歴史があります。
過去のイツフェスについて、このページで振り返っていこうと思います。
NPO法人ファイブブリッジ刊『オトナの部室のツヅケカタ』より
(3代目実行委員長 漆田義孝 執筆)
イツフェスは、五橋公園で毎年8月のお盆前に開催される夏祭りです。今や夏の風物詩として、地域住民やサラリーマンの皆さんに定着してきています。このイツフェスを最初に立ち上げたのは、この本の中にも沢山登場する、津田祐樹さんでした。
津田さんは2007年6月、五橋に「三陸おさかな倶楽部」をオープン。そこで当時の学生たちと一緒に[グリーンブリッジプロジェクト]という地域の清掃活動を行ったり、[Green Drinks in Sendai]という、エコをテーマにしたお祭りを企画していました。そう、このお祭りこそが、イツフェスのルーツなのです。翌2008年からは[五橋公園グリーンフェスティバル]略して[イツフェス]という名前にかわり、毎年継続していくことになります。
私がイツフェスにお客さんとして初めて参加したのは、4回目となる2010年のこと。当時は、この地域にこんな賑やかな、しかも若い人たちが中心になって運営するお祭りがあるんだ、ということに衝撃を受けました。
その翌年、東日本大震災が起こります。
津田さんは石巻の実家・津田鮮魚店が津波で大きな被害を受けた状況の中でもその年のイツフェスを開催しましたが、その後は地元石巻に自身の拠点を移す決断を下します。そこで、この五橋の素晴らしいイベントを継続させるべく、2012年はファイブブリッジの畠山さんが、そして2013年からは私が実行委員長を引き継いでいくことになったのです。
もちろんこのイベントは、津田さんの他にも沢山の運営メンバーや地元の協賛企業に支えられて、続いてきました。出店者も、普通のお祭り屋台とは違う、魅力溢れた地元や宮城の食にあふれています。昭和の匂いがするしなびたお祭りにも風情がありますが、それらとは違うイツフェスの活気は、言葉ではなかなか説明できないものがあります。
そろそろ次の実行委員長の登場が待たれます。あなたもイツフェスの運営に関わってみませんか?
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